
何年も前のことになりますが、今でも鮮明に思い出せる朝の海。
少し曇った空の下、広がる水平線を眺めながら、私は大好きだったロングボードと愛車ボルボ 940とともに、しばしの静寂を楽しんでいました。
この日、波は穏やかで、海岸にはまだ人影もまばら。
車からゆっくりとボードを下ろし、ワックスをかける手元にだけ集中していた時間は、まるで心をリセットする儀式のようでもありました。
写っているロングボードは、ディックブリューワー製の一本。クラシックなフォルムと柔らかい乗り味がたまらなく好きで、何度このボードに助けられたことか…。
今はもう手元にはありませんが、あの感触は、きっとずっと心に残り続けるのだと思います。
そして隣に写るのは、当時の愛車ボルボ940。荷室にボードを積み込んで、どこまでも走ってくれた相棒です。シンプルで無骨なスタイルがとても気に入っていて、サーフィン仲間からもよく褒められていました。
潮の香り、肌に感じる海風、そして遠くに見える小さなサーファーたち…。
すべてが、かけがえのない一瞬。何気ない一日だったはずなのに、今振り返ると、心を満たしてくれるような特別な時間でした。
またいつか、あの海に行ってみたいな。そんな気持ちをこの写真は、そっと呼び起こしてくれます。